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認知症の周辺症状 ― 暴力・暴言 ―

認知症の周辺症状としての暴力・暴言はどんな症状か

すべての認知症患者に見られるわけではありませんが、往々にして認知症患者は、その人が持つ本来の性格に比べて怒りっぽくなる、と言われています。認知症患者の介護における暴力・暴言への対応は、多くの介護者の間で問題となっているようです。

暴力・暴言の種類

  • 暴力…叩く、押す、噛む、ひっかく…、など
  • 暴言…罵倒、大声、かんしゃく…、など

軽度認知障害(MCI)でも易怒性が著しく高まる

暴力・暴言が生じやすくなる傾向のことを、易怒性と言います。認知症が進行した患者は著しく易怒性が高まることが臨床でも確認されていますが、認知症状が軽度のMCIの患者においても、易怒性が非常に高くなることが判明しています。

あるデータでは、健常者の易怒性4%に対し、アルツハイマー型認知症患者の易怒性は38%、MCI患者の易怒性は29%とされています。

認知症の周辺症状として暴力・暴言が現れる原因

認知症患者の暴力・暴言は、しばしば家族や介護者を非常に悩ませる原因となります。しかしながら、これら暴力・暴言に正面から対応することは、何ら解決策になりません。家族・介護者は悲しい気持ちを抑え、まずは暴力・暴言の原因を客観的に知ることが大切です。

主に前頭葉の障害が暴力・暴言の原因

前頭葉の前部帯状回や脳深部などの島(とう)が障害されると、怒りを抑えるための神経伝達物質の量が減少。逆に攻撃性を高めるドーパミンなどが増加し、健常者よりも暴力的・暴言的となります。

介護する家族は、第一に「この怒りは脳の前頭葉の病気である」と冷静に認識することが大切です。

特に前頭側頭型認知症の患者に暴力性が強く現れる

前頭葉の障害が暴力性の原因であることから分かるとおり、前頭葉が侵される前頭側頭型認知症の患者において、特に強い易怒性が見られます。被介護者がどのタイプの認知症であるかを、改めて確認してください。

他のタイプの認知症でも暴力・暴言が見られることがある

レビー小体型認知症の患者は、レム睡眠中、夢に呼応する形で暴力・暴言を見せることがあります。また脳血管性認知症の患者は、せん妄を原因とする暴力・暴言を見せることがあります。

認知症の周辺症状としての暴力・暴言の治療法

認知症患者における暴力・暴言は、認知症の中核症状ではありません。あくまでも中核症状から派生する周辺症状の一つです。よって暴力・暴言といった症状を緩和させるためには、認知症そのものの治療を目指すことになります。

現状、認知症を治す方法は存在しません。ただし、各種の症状を緩和させる対症療法は数々開発されています。たとえば暴力・暴言を緩和させる方法として、抗精神薬の投与が効果的であることが分かっています。

患者ご本人やご家族の思わぬケガを予防するためにも、暴力・暴言が著しい場合には速やかに主治医に相談するようにしましょう。

参照URL

"エーザイ公式サイト「脱抑制行動、常同行動」"http://aricept.jp/alzheimer/e-clinician/vol59/no608/sp06_01.html

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