認知症の改善・予防を目指すご家族を支えるサイト

認知症の進行を食い止めるために

認知症や、その前段階の症状を食い止めるための情報をご紹介。認知症の診断・治療におすすめの病院や、認知機能改善に役立つ情報をまとめています。

家族が「軽度認知障害」と診断されたら進行を食い止めたい人のためのMCIナビ » 軽度認知障害を放置してしまうと、将来なりやすい病気 » 介護拒否

介護拒否

認知症の代表的な周辺症状の一つに、介護拒否があります。食事拒否、入浴拒否、着替え拒否、外出拒否などです。介護する側にとっては少々厄介な事態ですが、介護される側にとっては拒否する理由があります。介護する側は、その理由を正しく理解し、適切な対応をすることが大事です。命の危険がない限り、無理をせず、ゆっくりと介護に慣れてもらうようにしましょう。

認知症の周辺症状の介護拒否はどんな症状か

認知症によって介護が必要となった患者の中には、介護がスタートした当初を中心に、認知症の周辺症状として介護拒否が見られるケースが多々あります。

多く見られる介護拒否の例としては、食事拒否、服薬拒否、入浴拒否、着替え拒否、トイレ拒否、施設などへの外出拒否などです。

介護拒否は認知症を原因とした周辺症状の一種ではあるものの、本人にとっては介護拒否をする理由があります。介護する側は、その理由を正しく理解し、専門家の意見も参考にしながら適切に対応するようにしましょう。

本人が頑なに介護拒否する場合には、無理に介護しないことが大事。生命や生活への重大な危険のある介護拒否でない限り、介護する側は長い目で見た対応を心がけるようにしてください。

周辺症状として介護拒否を起こす原因

認知症の周辺症状としての介護拒否の背景には、以下のいずれかの原因があると考えられています。

羞恥心

認知症の方であっても、健常者と同様の羞恥心を持っている方は少なくありません。特に、介護がスタートしたばかりの段階においては、入浴やトイレのシーンを他人に介助してもらうことに対し、強い抵抗を感じることもあるでしょう。

認知機能の低下

認知機能が低下したため、そもそも介護されることの意味を本人が理解してないことがあります。具体的には次のような例です。

習慣の変化

施設に移るなど、これまでの生活習慣とは異なる環境となることで介護拒否をするケースがあります。「今までとは食事の時間が違う」「今まではシャワーを使っていなかった」「いつもとは着替えのタイミングが違う」などの理由です。

自立心

自立心の強い性格の人が認知症となった場合、当初は介護を拒否することがあります。それまでは自分でできていたことが、他人の手を借りなければならなくなったことに対し、自分自身で納得ができていない状態です。

認知症の介護拒否への対応と治療法

認知症による介護拒否が起こった場合の対応、および治療法について見ていきましょう。

対応

まずは、なぜ介護を嫌がるのか、その具体的な理由を本人に率直に聞いてみましょう。原因が分からなければ、対策の立てようがありません。
また介護する側も、なぜ介護が必要なのかを、前向きな内容を込めながら本人に説明してください。介護の必要性を理解してもらえるよう、根気よく説明します。

これらの姿勢をベースに置きつつ、シーンに応じて具体的に次のような対応を取りましょう。

治療法

認知症による介護拒否の症状を治療する直接的な方法はありません。上記の対応を適切に行い、徐々に介護拒否の症状が和らいでくることを見守りましょう。

なお、認知症の進行を少しでも緩やかにすることで、介護拒否の症状も多少は緩和される可能性があります。ドネペジルやガランタミン、リバスチグミン、メマンチンなど、医師から処方される薬をしっかりと服用し、認知症自体の進行を緩やかにしていきましょう。

もの忘れに気付かないのがアルツハイマー病のもの忘れの特徴なのですから、 自分で気付いたり納得したりするのはむずかしいところです。 私たち医師は、「もの忘れはどうですか」という質問をするタイミングを、 つねに計りながら診療をしています。間違っても、ドアが開き、患者さんの顔を見た瞬間に 「このごろもの忘れがひどいそうじゃないですか!認知症じゃないの?」などとは言いません。 また、もし、自分が認知症を疑われていることに不満を持っている様子があったら、一歩引いて、患者さんの 言い分に耳を傾けます。あるときは、もの忘れを否定する患者さんもいらっしゃるので、 それはそのままやり過ごします。 認知症と診断されると、何かとても困ることがあるのかもしれません。会社とか家庭とか、 大黒柱であった自分が家族を守れなくなるというような危機意識がそうさせていることもあります。
―ここがポイント
認知症センターを受診したがらない人の場合、頭も身のうち、からだの調子を全部 診てもらいましょうと提案してみては?

引用:「無理をしない認知症との付き合い方」p.129-130
著者:横浜市立大学附属病院神経内科教授 鈴木ゆめ

サイトマップ

バナー バナー