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認知症の進行を食い止めるために

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イソα酸

軽度認知障害(MCI)の人がイソα酸を摂取することで、どのような効果がもたらされるのでしょうか?脳・神経細胞への効果やイソα酸の特徴などについて調べてみました。

イソα酸の脳・神経細胞への効果

イソα酸には「脳のシミ」「脳の糸くず」と呼ばれるアミロイドβを除去する作用があります。アミロイドβはアルツハイマー病の原因物質とされていて、イソα酸の作用によって認知症の進行を抑えられるのです。軽度認知障害(MCI)の人にも、効果をもたらす可能性が十分に考えられます。

イソα酸の特徴

ビール_イメージイソα酸は、ビールの苦味のもととなるホップに含まれる成分のこと。ホップの樹脂に含まれるα酸が麦汁を煮る過程ででイソα酸に変化し、独特の苦みをビールに与えます。またイソα酸にはビールの泡持ちをよくしたり、雑菌の繁殖も抑えたりする効果も。ビールの味と品質を保つために、なくてはならない存在なのです。

そのイソα酸が、キリン株式会社の研究によって、アルツハイマー型認知症に対して効果があるという研究結果が出ました。

イソα酸のアルツハイマー型認知症との関係の研究

キリン株式会社による研究

アルツハイマー病モデルのマウスに、イソα酸を含む飼料を3ヶ月間エサと混ぜて与えました。その後、認知症の原因と考えられるアミロイドβの量やサイトカインの量を測定。アルツハイマー型認知症で減ってしまう神経細胞のシナプス量も測りました。脳の認知機能を衰えさせる老廃物を除去するミクログリアの活性化状態も調べられました。

研究結果

イソα酸を与えたアルツハイマー病マウスの、脳内のアミロイドβの量が低下したことがわかりました。

イソα酸を短期的に与えることで、老廃物を除去し細胞の炎症を抑えるミクログリアの動きが活性化。これらの作用で脳内の炎症が緩和され、神経細胞のシナプス量が増加しています。

シナプス量の増加が脳の記憶を司る海馬の活動を改善したことで、認知機能を改善したことがわかりました。

研究結果は出ているけど、飲み過ぎはNG!

あくまでも苦味成分のイソα酸のみ

ビールの泡_イメージアルツハイマーの予防になるという結果が出ているのは、ホップの苦味成分であるイソα酸のみ。ビールをたくさん飲めば予防できるわけではありません。

ビールに含まれるアルコールは、多量摂取によって脳梗塞をはじめとする脳血管障害や、ビタミンB1欠乏による栄養障害、まれに認知症を引き起こすケースがあるのも事実。飲み過ぎはほどほどにして、日頃からバランスの良い食事をこころがけましょう。

参照元

  1. ホップ由来のビール苦味成分であるイソα酸のアルツハイマー病予防に関する作用機序を解明~世界で初めてビール苦味成分の予防効果を確認~,2016年11月28日.(http://www.kirin.co.jp/company/news/2016/1128_03.html

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