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認知症の進行を食い止めるために

認知症や、その前段階の症状を食い止めるための情報をご紹介。認知症の診断・治療におすすめの病院や、認知機能改善に役立つ情報をまとめています。

家族が「軽度認知障害」と診断されたら進行を食い止めたい人のためのMCIナビ » 早期発見が鍵 軽度認知障害(MCI)とは?

早期発見が鍵 軽度認知障害(MCI)とは?

軽度認知障害(MCI)とは、認知症の手前の段階を指します。つまり健常者と認知症患者の中間にあたる「グレーゾーン」にあたるのです。[注1]

まず知っておくべきなのは『軽度認知障害は認知症ではない』ということ。
名称からして、すでに認知症を発症しているような誤解を与えがちですが、軽度認知障害は病気ではありません。

この段階ではまだ、自立した生活を送ることも可能。適切な予防改善を取り組めば、健常者のレベルに戻る可能性は大いにあるのです。

軽度認知障害の状態にあるか否かは、病院での検査で判明します。不安がある場合は1日も早く検査を受けるよう、心がけることが大切です。

軽度認知障害の検査

脳イメージ認知機能(記憶、決定、理由づけ、実行など)の1つに問題があることで、軽度認知障害が疑われます。
病院では問診や知的機能の測定、そして身体検査や脳のCT検査などを経て、検査結果が提出されます。

軽度認知障害と診断された場合、認知機能改善薬が処方されます。また定期的に病院へ訪れ、様子を見ていくことになるでしょう。

家庭生活の中では、栄養バランスが良好な食事や、ウォーキングや水泳などの運動習慣を積極的に取り入れたいもの。
もちろん記憶力や集中力を鍛えるトレーニング、そしてサプリメントによる栄養補助などもおすすめです。
これらをしっかりと実践し、症状の改善に取り組むこととなります。

軽度認知障害にまつわる数字

認知症は、高齢者ほど発症リスクが高まります。日本では65歳以上の4人に1人が、軽度認知障害または認知症の症状を呈しています。

また軽度認知障害を放置してしまうと、40%の人は5年以内に認知症へと進んでしまいます。

しかし軽度認知障害の段階で予防改善に取り組んだ場合、健常者のレベルにまで回復できる可能性も40%程度あると言われています。

軽度認知障害は
4つのタイプに分けられる

いかがでしょうか?上記をご一読いただければ、軽度認知障害の概要がわかっていただけたかと思います。

さらに軽度認知障害には、4つのタイプがあります。

  • 健忘型MCI単領域障害
  • 健忘型MCI多領域障害
  • 非健忘型MCI単領域障害
  • 非健忘型MCI多領域障害
記憶障害4つのタイプ_イメージ
引用元:油山病院公式サイト
(http://www.aburayama-hospital.com/blog-abu/2017-12-1)

この4つの軽度認知障害には、一体どのような違いがあるのでしょうか?
またそれぞれを放置しておくと、次の段階としてどのような認知症へと進行してしまうのでしょうか?
本カテゴリには、その詳細情報をリサーチしたページを設けていますので、ぜひ併せてご一読いただければと思います。

早期発見の重要性の研究

2012年時点で462万人の認知症患者がいると言われています。人口統計に当てはめると、団塊世代が75歳以上となる2025年には、667万人になると厚生労働省から発表されました。

このような事態を受けて、多摩大学ルール形成戦略研究所は、高齢者の認知症の発症度合いや医療費に与える影響に関して成行予測対比で算出。2025年までに想定される認知症高齢者の人数から医療費、介護費などを発表しました。算出したデータに基づいて、今後とるべき対応策や改善策も伝えています。

研究の結果
軽度認知障害の早期発見が今後関わってくる

研究結果によると、軽度認知障害(MCI)の段階での発見・治療・予防対策が今後の鍵になるとのこと。軽度認知症の早期発見によって、認知症の発症を遅らせることができれば認知症高齢者数の増加を抑制できます。

認知症の発症を5年遅らせれば、2025年時点の認知症高齢者数を本来の発症率の水準から40%減らすことができると発表しました。認知症患者の減少に伴い医療費、介護費ともに10兆円から8.8兆円まで大幅に下げることができる可能性があるとのこと。認知症という社会的課題に対して「発症遅延」という形で対応していくことが望ましいと提言しています。[注2]

認知症は完治が難しい症状で、未だ根本的な治療法は確立されていません。一方で、軽度認知障害の時点で治療を行った場合、認知機能が改善したという研究データがあります。改善だけでなく、認知症の発症を遅らせることも明らかになりました。

つまり少しでも「あれ?」と気付いたら、早めに検査を行うことが大切。軽度認知障害の段階で治療を行うことが、認知症への対策といえます。

研究を行った多摩大学ルール形成戦略研究所について

軽度認知障害(MCI)や認知症に関する研究機関

多摩大学ルール形成戦略研究所は、日本で初めて設立された、ルール形成戦略を世界の政策関係者と連携して行っている研究機関です。各国の専門家や有識者とネットワークで繋がっているため、最先端の施術や知識を把握しています。

軽度認知症や認知症の増加といった社会的問題に対して、注意喚起を促す論文を発表して積極的に取り組んでいます。大学や企業と共同で、認知症予防に関するセミナーを開催しているため、今後の動きに注目したい研究機関です。

用語の解説

参照元

  1. 特集 軽度認知障害 その概念と症状を理解する.2016 Aug;5-7(https://www.credentials.jp/sample/sample1608.pdf
  2. 認知症予防に求められる行政と企業の役割.2018 Aug;6-14(http://www.waseda-manifesto.jp/blog/180727-ninchisyouyobou

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