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認知症の進行を食い止めるために

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「家族会の支えで前向きな気持ちに」軽度認知障害(MCI)介護体験談

「戦車がウチを砲撃しようとしている」

父の異変に気付いたのは、今から10年近く前のこと。父が胃潰瘍の入院から戻ってきて数週間くらいたったころでした。「人がいる」「子犬がいる」など、いないものを「いる」と言い始めたのです。

父の幻覚は日を追って悪化し、やがて「外にいる戦車がウチを砲撃しようとしている」などと言うように。事態が改善する兆しがなかったため、父を連れて主治医に相談に行きました。 もちろんその時点で、素人ながらも、父は認知症だと感じていました。

なかなか信頼できる医師に巡り合えず

ところが主治医に状況を何度説明しても、「パーキンソン病の薬の副作用でしょう」と言うばかり。私が「認知症では?」と尋ねても、主治医は「そんなことは頭を開いてみなければ分からないよ」と言って、まともに取り合ってくれませんでした。

もし認知症であれば、一刻も早く医療の力を借りなければなりません。主治医をやや信頼できなくなっていた私は、セカンドオピニオンを求めて別の病院を受診しました。 しかし、その病院でも認知症の疑いなしとの判断。さらにサードオピニオンの病院でも、認知症とは診断されませんでした。

そして巡り合った4件目の病院の先生。認知症に非常に詳しい先生で、父の症状を軽度認知障害(MCI)か初期の認知症と初めて診断。以後は適切な薬を処方してもらうことができるようになりました。

家族会への連絡

そんな折、今度は同居する母の様子にも変化が生じました。病院を受診したところ、今度は母が多発性脳梗塞による認知症と診断されました。

二人の認知症の親を抱えた独身の私。当時私は会社勤めだったのですが、今まで以上に会社に迷惑をかけることはできないと思い、考えた末に退職を選びました。 会社を辞め、認知症の両親を介護しながら細々と暮らす毎日。恐らく当時、私の精神はかなり荒廃していたと思います。

そんなある時、両親が二人とも体調を崩して同時期に入院したことがありました。家で一人になった私は、ふと考えました。「このままではいけない」と。 ちょうどそのころ、たまたま目を通した市報に、私と同じように介護中心の生活を送っている人たちの家族会があることを発見。何らかの道が見つかるかも知れないと思い、藁にもすがる思いで家族会へと連絡をしました。

家族会の支えで新たな人生のスタートへ

家族会へ入ったことは、私にとって正解でした。両親のことを思いながらも迷走してきた私に「それでいいんだ」とおっしゃっていただいた時には、本当に気持ちが軽くなりました。家族会のおかげで、私の心は前向きになったと思います。

最近、父が老健に入所しました。少しだけ時間の余裕ができた私は、家族会からの勧めもあり、介護職員の研修を受講。試験にも無事合格しました。家族会に支えられる形で、社会復帰を目指して新たな人生の出発を歩み始めた形です。

数か月後には、父が老健から退所することでしょう。母は今、風邪で入院中ですが、体調が良くなれば退院してきます。 私の介護生活はまだまだ続きます。しかし、家族会の支えがあれば頑張っていけそうな気がします。

会社を辞めてまで親の介護を決断できる方は、多くはありません。 その決断力・行動力を見るだけでも、ご両親から深い愛情を注がれて育った息子さんであることがよく分かります。昔はきっと、笑顔に満ちた素敵な家庭だったのでしょう。

認知症は病気です。その人が本来持っている人格ではありません。ご両親が本来の人格であれば、きっと、自分たちの病気のせいで息子さんが不幸になることを望まないでしょう。家族会の支えで社会復帰を目指す姿を、ご両親は喜んでくれるに違いありません。

当サイトでは、軽度認知障害(MCI)の改善に良いとされている成分や食事、運動などについて詳しくご紹介しています。軽度認知障害(MCI)のお悩みがある方々の一助になれば幸いです。

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