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認知症の進行を食い止めるために

認知症や、その前段階の症状を食い止めるための情報をご紹介。認知症の診断・治療におすすめの病院や、認知機能改善に役立つ情報をまとめています。

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「異常な物忘れをする旦那。なかなか軽度認知障害と診断されず…」

最初は「年による物忘れ」だと
甘く見て…

もうすぐ70歳になる旦那は、数年前に銀行を定年退職しました。旦那はいつも家にずっといて、同窓会や職場のOB会、近所の会合の案内はがきが来てもいつも「欠席」で返事をしています。
ただ孫のことになると途端に元気なおじいちゃんになります。週に一回、旦那は孫と話していますが、それでも足りないくらいに孫のことが大好きで、一番の生きがいになってるみたいです。

ただ最近、頻繁に物忘れをするようになってきました。例えば老眼鏡やお財布、携帯電話がなくなって、「見つからない!」と騒ぐように。もともと几帳面な性格で身の回りの整理整頓はできていて、最初は「珍しい」としか思いませんでした。

だけどほぼ毎日のように物を探すようになって、試飲杯になって友だちに相談したら、全員「うちも同じ」と答えたのです。その時私は「私たち夫婦も物忘れをする年代になったのね…」と、軽く考えていました。

旦那からの電話で
「これは異常」だと気付く

その後「もしかしたら認知症かも知れない」と、ゾッとするような事件がありました。
旦那が一人で新幹線に乗って、大阪にいる孫に会いに行きました。途中で京都に降りて、孫のためのプレゼントを買い、そのあと大阪に向かう予定でした。
出かけて3時間くらい経った後、旦那から電話がかかってきて「今京都にいるんだけどさ、なんで京都にいるのかわからないんだよ。何の用で京都にいるかわかるか?」と…。
その電話がかかってきた瞬間、目の前が真っ暗に…。焦る気持ちを抑えてなんとか電話を終えた後、私は旦那の病的な物忘れを見てみぬふりをしていたことに気付きました。
旦那と一緒に病院に行くことに決めました。

大学病院の「異常なし」の結果に
納得いかず

旦那も「かかりつけの先生になら」と言うことで、一緒に診て貰うことに。
先生に相談すると、最初は「年齢によるものですよ」「ご主人はお疲れなのかも知れないですね」と楽観的に言われました。だけど私は納得できず、先生に藁にも縋る思いで、京都で起きたことを詳しく話しました。
そこで先生はようやくわかってくれて、大学病院の精密検査を勧めてくれ、紹介状を書いてくれました。

MRIの画像検査、認知機能の精密検査MMSEを受けました。
どちらの検査も異常なしと出て旦那はすごく喜んでいましたが、私はまったく納得ができませんでした。

物忘れ専門の病院で
「軽度認知障害(MCI)」
という結果に

精密検査から半年経ち、旦那の物忘れは悪化。1週間前に孫に会いに行き誕生会をしたこと、連休に温泉に行ったというのを思い出せないと言うのです。

そこで物忘れを専門としている病院に行くことにしました。問診、認知機能テストでは認知症ではないとあったのですが、MRIと脳血流量検査、記憶テストをしたところ軽度認知障害(MCI)という結果が出ました。「見聞きしたこと、体験したこと」が記憶されにくくなっていると言われました。かかりつけ医でも、大学病院で診て貰っても出なかった結果にようやく納得できました。

治療中ではあるものの、
旦那が生き生きするように

登山イメージ旦那は軽度認知障害と診断されたのがショックだったようで、一時期うつ状態に陥りました。
だけど「命まで取られるわけじゃない。孫と沢山遊んだり、やり残したことや行ったことのない所へ行こう!」と開き直ってくれました。

旦那は嫌々やっていた近所のお散歩はやめて、登山をはじめました。
新しい発見があるみたいで、デジタルカメラを持ってお花や鳥を撮って、パソコンに取り込むことが日課になりました。そして嬉しいことに、友人らしい友人もいなかった旦那に登山仲間ができました。

出不精だった旦那が、「今度は富士山に行くんだ」と、久しぶりに生き生きとした表情で話してくれるように。
登山をしているおかげか糖尿病の薬は飲む必要がないと言われました。軽度認知障害については油断はできませんが、今の旦那なら改善のために向き合ってくれると確信しています。

かかりつけ医や大学病院の検査では異常なしという結果が出たものの、半年後に物忘れの症状が悪化。物忘れ専門の病院で「軽度認知障害(MCI)」と結果が出たケースです。

旦那様が軽度認知障害の時点で適切な結果が出たのは、奥様が旦那様の症状を放置せずに向き合ったことにあります。もしかかりつけ医や大学病院の検査の結果に旦那様だけでなく奥様も納得してしまったら、旦那様はもしかしたら今ごろ認知症に進行していたかも知れません。

認知症への進行を食い止めるには、少しでもご自分やご家族が「おかしい」と感じた時点で病院で診てもらいましょう。そこでもし納得できない場合は、物忘れ外来や物忘れを専門にしているクリニック、病院に相談しましょう。

そこでもし軽度認知障害(MCI)だと診断されたら、もしかしたらショックを受けるかも知れません。しかし軽度認知障害ならば、改善できることを忘れないでください。軽度認知障害のうちに適切な対策をとることで、症状が改善し健常者に戻れる可能性が最大44%もあるのです。

適切な対策とは、脳に刺激を与えられる成分を含んだ食事を摂ること。認知機能を高めるトレーニングや運動を取り入れることで、軽度認知障害を改善する可能性が高まります。
しかし反対に軽度認知障害のまま放置をすると、認知機能がどんどん低下してしまい、認知症に進む可能性が1年で22%、4年で50%も高くなります。

当サイト「MCIナビ」では、改善効果の期待ができる成分を含んだ食事や、脳に刺激を与えるトレーニングなどの対策を広くご紹介しています。ご本人にとって取り入れやすいものから、実践してみましょう。

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